- 1607.06.15 -ある日、
ある街で、
その船の建造計画が極秘裏にあがっていた。
表の顔は、
それぞれの商会に所属し、
それぞれの得意分野を活かして活動しているメンバー達。
ある者は、海事に長け。
ある者は、商才に長け。
ある者は、造船に長け。
またある者は、カリスマに長け。。
そのメンバーを集め、それぞれに役割を依頼する者。。
それは、
ふとした出来事からの始まりだった。
次なる海戦に向けて、
練習をする艦隊。
しかし、そこには明らかに場違いの者がいた。
軍艦が集う中、
どうみても、商船に無理やりに大砲を積み、
装甲を付けただけの船。
当然動きは遅く、儚いほど脆い。。
ただ、
沈んでも、沈んでも、
また立ちあがる。
きっと、
その姿に、賭けられたのかも知れない。
それが本当に正しいのかどうかはわからない。
だけど、
何か大きな事をする上で、
決して1人じゃできない事も、
みんなそれぞれの得意分野を活かせば、
できるんだ。
完成するんだって分かった事。
周りからみたら、
それがどんなにすごい事かなんて、
わかりっこない。
でも、
それを得た者は、
言葉で表せない感動に包まれる。
チームワークって足し算じゃないよね。
って思えた。
とある酒場にて。
安いラム酒を交わしながら、
いつもの雑談。
そんな中で、
上がって来た、
船への話。
あきらかな戦力不足で挑むその船の代わりにって、
そっと、
船権利書を渡すメンバー。
?!
受け取って大混乱に陥る者。
徹底的に調整されたその船を見て、
「あっ。この船乗れるようになるまでがんばれって事かな。」
と思えた。
「そーだよね、いつもあたし足ひっぱってるもんね、」
って
卑屈になったのかもしれない。
なぜなら、
その者にとって、高嶺の花の船。
大金をつぎ込まなければならない事は元より、
高度な造船の知識も必要。
部品だって、そう簡単には手に入らない。
到底、乗れる訳がない。
ましてや、自分のLvときたら・・
そんな思いがよぎる。
だが、
出航所に係留されている船を見たとたん。
変わった。
乗船不可の船は、
通常、権利書も所持していたとしても、
船からのタラップがおりてこない。
ただ、
ただ、眺めるだけだ。
しかし、
その者が、建造された船の前に立ったとたん
「カタカタカタ・・」
タラップが降りてきた。
「あたしなんかが乗ってもいい・の?」
恐る恐る、
乗りこむ者。
手は汗ばみ、
足の震えが起きる。
振り返ると、
見守るメンバー達。
精一杯の笑顔を送る。
と、
そこに駆け寄ってきたメンバー。
「これ。その船の紋章にしてね。」
小さくうなずいた。
ほんとは、もっともっとお礼が言いたかった。
ケド、
声に出なかった。。
紋章を手に、
甲板に立って、
大きく深呼吸した。
「ありがとー・・みんな。」活かせる全ての技術をつぎ込み、
その船の持つポテンシャルを限界までに
チューニングした艦船。
そして、
徹底的に考えられたスキル構成。
特徴は、
速さを武器に、
且、確実に狙った相手を落とす為に改装された砲門。
自船の損害を最小限にする数々の装置。
次の大海戦でデビューなのか。
朝焼けの海に帆を張った・
「風が気持ちいいね・・☆」
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ある船乗りから、
え?
今まで乗ってた船と全然動きも何もかも違うから、
練習が必要だって?
あえて今まで、
旋回、加速、耐久どれも少ない船に乗り、
いろいろなタイミングを測り、調整してきた。
そして、
なにより、
みんなの思いがいっぱい詰まってる。
そんじょそこいらの船に引けは取らない。
愛情と言う裏パラメータは上限です。
コードネーム :かわいいけど、やるときは、すごくやる船
Ship Name :「Fleur de lis」
←To be continued..
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p.s
かなりの誇張や偉そうな表現が含まれていますが、
気に障れた方は、そっと閉じてください><。
それと、
時々、姐さんっって言われる事があるけど、
姐さんってキャラじゃないからね

次、そんな事言ったら、沈めるよ

←
(こういう発言が原因かっw
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